日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年7月1日意識を変えて大きな声で話そう

 

★大きな声で話す


日本話し方センターでは、話し方やコミュニケーションを取る上で大切なことを話す態度や表情、話す内容、話の仕方など、あらゆる面からご指導しています。その中で大切にしていることの一つに『大きな声で話す』ということがあります。そもそも相手に聞こえないと話している意味がありません。そういう意味で相手に聞こえるくらい大きな声で話すことは必要不可欠なことです。更に、大きな声で話せると、自分の話し方に自信が持てます。人前で堂々と話す上でも大きな声を出すことはとても効果があるのです。
では、声が小さな人が大きな声で話すためにはどうすれば良いのでしょうか。今回は大きな声を出すことについて解説します。


★ベーシックコース受講で声が大きくなる要因は主に2つ


ベーシックコースを見学された方はよく「受講生の皆さん、声がとても大きいですね」という感想を仰います。しかし、そんな受講生も講座がスタートした当初は声が小さい人が大半です。人によって個人差はありますが、だいたい5回目くらいで大きな声が出せるようになってきます。声が大きくなる要因は主に2つあります。

 

★気持ちの切り替え


1つ目は、気持ちを切り替えたことがあります。
ベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチを行います。コースを受講される方の多くは、人前であがるのを何とか改善したい、という切実な思いを持っています。なので、覚悟を決めて教室の前に出てスピーチをされています。「『恥ずかしい』なんて言っていられない」。そんな気持ちで思い切りよく話をされます。このように気持ちを切り替えたことによって、以前よりも大きな声で話すことができるのです。

 

★あがり症を改善


2つ目の要因は、あがりを抑えることができるようになったことです。
講座が始まって間もない頃は、受講生のほとんどは人前で話す際にあがっています。あがっていると、無意識にのどを締め付けてしまっているので、大きな声が出しにくいのです。大きな声、よく通る声を出すためには、あくびをした時のようにのどの奥を広げないといけません。そのためには、のどや上半身をできるだけ緩める必要があります。話し方教室では、実習で行うスピーチは自宅で30回以上声に出して練習してきてください、とお願いしています。この事前準備を素直に実行した受講生は、教室の前に立ってスピーチをしても以前よりは確実にあがらなっています。その結果、のどを不必要に締め付けることがなく、大きな声を出しやすくなるのです。


★意識することが大事


ところで、先日見学に来られたHさんは声が小さいことが悩みだということでした。そこで、見学終了後、少しレクチャーをしました。Hさんに少し離れたところに立ってもらい、私に向かって大きな声で「こんばんは!」と言ってもらいました。ご本人が仰るとおり、最初はこもった感じの小さな声でした。そこで私は何度も「もっと大きな声で」とお願いしました。すると、何回かやっているうちに大きな声になってきました。その様子をビデオに撮って見てもらったところ、「最後の方は自分では怒鳴ってしまって、とても不自然に感じましたが、ビデオで見ると全然怒鳴っている感じがしないですね」と仰いました。Hさんもレクチャーといういつもとは異なる場で、少し気持ちを切り替えて大きな声を出してくれたのです。それによって、ご自身でも意外なくらい大きな声が出せたのではないか、と思っています。
何事も実践してみることが大事です。大きな声を出したい方は、カラオケボックスなどで、のどの締まりを緩めて、思い切って怒鳴るくらい大きな声を出してみてください。

 

★ベーシックコースでは発声のトレーニングもできます!


日本話し方センターのベーシックコースでは、話し方に関するあらゆることを講義し、トレーニングで身につけていただいています。上で述べた大きな声を出すことや、要領よく話すこと、音調豊かに話すことなど、お一人おひとりに応じたご指導をしています。ぜひ受講をご検討ください!
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